機関誌『専門店』ハイライト

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日専連第69回全国大会

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日専連第69回全国大会は、6月17日・18日に香川県高松市で開催しました。

本誌前号では、大会式典、記念パーティー、日専連総会などについて掲載いたしました。

本号では、全専協通常総代会、日青連総会、女性の集い、ミニ観光、商店街視察についてご紹介いたします。

全専協第40回通常総代会

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組合員の推移は安定した状況にあり減少傾向に一定の落ち着きが見えた

全専協第40回通常総代会は、6月17日(火)午後4時45分から、JRホテルクレメント高松(香川県高松市)3階「飛天」において、全国から47人の総代が参集して開催されました。

当日上程された議案は次の6議案で、議長を務めた大西副理事長の進行により審議され、それぞれ原案通り可決・承認されました。

第1号議案
平成25年度事業報告、決算報告並びに剰余金処分(案)に関する件

第2号議案
平成26年度事業計画(案)並びに収支予算(案)に関する件

第3号議案
定款一部変更に関する件

第4号議案
平成26年度賦課金賦課方法並びに徴収方法に関する件

第5号議案
平成26年度役員報酬決定に関する件

第6号議案
平成26年度借入金残高最高限度額決定に関する件



平成25年度事業報告

平成25年度、当組合の組合員推移においては、支部・組合店ともに安定した状況にあり、減少傾向に一定の落ち着きを見ることができました。しかしながら、中心的な事業である福利厚生事業(団体総合保障制度「団保」)においては脱退に歯止めがかからず、残念ながら、本年度も加入者が大幅に減少するという結果となりました。

その反面、積極的な経費削減のほか、保険金の支払いが低額にとどまるなど、収支面においては好循環を維持しており、本年度も団保加入者への還元配当を実施するなど、組合運営はより着実なものとなっています。

平成26年度事業計画

当組合の主な事業は福利厚生事業であり、本年度も引き続き「団保」の拡充を中心に活動していきます。

ただし、ほかの商業者団体などと同様、当組合の組合員も長年にわたり減少が続いており、団保の拡充には厳しい環境にあると言えます。

また、その一方では、未加入の組合員が多くいるのも確かであり、本年度は、これらの掘り起こしが大きな課題となります。

各支部・各組合員には、この課題解決に向け、従前に増してのご支援をいただくとともに、当組合としても、この相互扶助精神に基づく制度を、より良く、より安定した制度とするべく、さまざまな方向から取り組むことといたします。

日青連第61回定時総会
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10個の目標を設定しそれらを実現させていく

第61回日青連定時総会は、平成26年6月17日午後3時より、サンポートホール高松5階54会議室において開催いたしました(出席22会78名、委任状出席7会、欠席1会)。

開会に先立ち、東日本大震災で亡くなられた方をはじめ、本総会までに亡くなられた方々に対してご冥福を祈り、黙とうが捧げられました。その後、日青連鹿志村副会長による開会宣言が行われ、総会がスタート。

日専連歌を斉唱し、日専連信条を日専連高松青年会の小谷一伸氏、逸見俊輔氏、永森光徳氏の3名で朗読。日青連綱領を同じく日専連高松青年会の松山哲也氏のリードで唱和しました。そして、「日専連の店からのお約束」の唱和を日専連高松青年会の岩佐祐次郎氏のリードで行いました。

日青連会長あいさつ

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ここで、日青連禱峰晴会長(北九州)より、次のようなあいさつがありました。

「先日、小5の娘に高松に行くと言ったら、何をしに行くのと聞かれ、総会に行くと答えたら、総会って何と聞かれました。小5の娘に何と説明したら良いかと考えた末、テストの答案用紙をみんなで採点するところだと説明しました。

日青連の役員が中心となり、昨年度の事業を推進してきましたが、日青連全体でみんなで汗をかいてやった事業だと思っていて、今日はその採点の場だと思っています。皆さんに厳しい目で見ていただいて、忌憚のないご意見をいただきながら、それをもとに来期は何をどのようにしていくか、日青連の進むべき方向性について一緒に考えていただきたいと思っています。

明日の朝、会長会議もありますが、その場ではさらに深く追究して、来期、その次へと長く続く日青連を、100年に向けてどのような形で進めていくか考えて意見交換ができればと思っています。

先ほど、ホッとしたことがございました。それは日専連信条の朗読が、ここ数年で一番良かったことです。私が日専連信条を式典で担当したとき、合っていないと親会からおしかりを受けました。今日の感じで明日の式典でもお願いしたいと思います。

最後に今日の定時総会を開くにあたり、高松会青年会の皆さま、ご協力ありがとうございました」

開催地代表あいさつ
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開催地を代表して、日専連高松青年会の福家寛司会長より、次のような歓迎のあいさつがありました。

「今日はお忙しいところ、また遠方より高松にいらしてくださいましてありがとうございました。また開催にあたり、事務局と役員の方々にはご協力と多くのサポートをいただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。

香川県では、美味しい有名な食べ物や、温暖な気候の観光地として、栗林公園や瀬戸内海などがあります。この機会に楽しんでいただければ嬉しく思います。

テレビの『カンブリア宮殿』でも取り上げられていましたが、丸亀町商店街の再開発が注目されています。再開発の完成に向けて当事者の方々はさまざまな苦労や悩み、心の葛藤など、いろいろなドラマがあったので、その辺のことを知っていただければ、今後の皆さまのお役に立つことがあるのではないかと思います。

高松での全国大会は、瀬戸大橋が開通したとき以来、25年ぶりとなります。高松にいらっしゃることはめったにないと思いますので、いろいろなことを楽しみ、多くのものを持って帰っていただければ嬉しく思います」

議案審議

ここから議案審議に入り、議長に日青連岩井副会長(札幌)が選出され、当日上程された議案は、いずれも原案通り可決・承認されました。
第1号議案
平成25年度事業報告に関する件

第2号議案
平成25年度決算報告ならびに監査報告に関する件

第3号議案
平成26年度事業計画案に関する件

第4号議案
平成26年度予算案に関する件

議長より、第1号議案、第2号議案を一括上程。禱会長より平成25年度事業報告に関する総括が行われ、事業推進委員会、組織強化委員会、総務委員会の各委員会より活動の報告がありました。

次に、昨年の10月に開催された日青連60周年記念事業について、実行委員長の伊織顧問(青森)より次のような報告がありました。

「昨年、日青連は創立60周年の記念の年にあたり、渋谷での全国会議と併せて60周年記念式典を開催することになりました。

式典では、創立50周年からの歴代会長5名に感謝状を贈呈させていただきました。

また、記念事業として、"日青連100周年に向けて"というタイトルで現役の青年会員6名より意見表明を熱く語っていただき、岡本勝日専連常任相談役、日青連第24代会長の菊池さんより、100周年に向けたご助言をいただきました。皆さん、100周年に向けて素晴らしい日青連組織をつくり上げていきましょう」

次に、平成25年度決算報告を駒形総務担当副会長(旭川)が行い、監査報告を菊池監事(弘前)が行いました。

次に、平成26年度事業計画案の概要を禱会長から説明。各事業の詳細について、各委員会から補足説明がありました。平成26年度予算案については、駒形副会長より説明。すべての議案が承認され、総会は無事終了しました。

表彰関係

平成25年度の表彰におきましては、昨年10月に東京渋谷区で開催されました「第47回日専連全国青年会渋谷会議」の主管会としてご尽力いただきました、日専連渋谷青年会を表彰。渋谷青年会を代表して、渋谷青年会大西陽介副会長が壇上に上がり、禱会長から感謝状が贈られました。

ここで、渋谷青年会を代表しまして大西副会長より、次のような謝辞が述べられました。

「今日ここで表彰状を受け取るべきは、今日、司会を担当している須賀さんなのですが、副会長という立場なので、私からごあいさつさせていただきます。

10月の渋谷大会でのご協力、本当にありがとうございました。行政との調整、関係各所との調整など一手に引き受けていたのが須賀さんで、渋谷会への表彰という形になっていますが、須賀さんへのねぎらいの表彰と捉えさせていただければと思います。

次にいつ渋谷で開催するかわかりませんが、渋谷は今、大開発の真っ最中で、大きく街が様変わりしています。

最後に、今年の熊本大会の成功をお祈り申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。本日はありがとうございました」

今期の事業計画の詳細を各委員会より報告

ここで今期の事業について、改めて各委員会から詳細な説明および報告がありました。

事業推進委員会 委員長 竹内康二
一会一品運動の推進、そして物産展で成功を収めることができました。なお、物産展については親会も考えているとの話を聞いているので、バージョンアップしていけるのではと考えています。また、日青連にとって収益を生む企画も検討していきたいと考えています。

組織強化委員会 委員長 木下 修
合同例会の推進、新規青年会の創設を働きかけていきます。新規青年会の創設については、青年会が単独で働きかけても難しいので、直前会長が組織委員会委員長でもあるので、親会と協力して1会でも多く青年会を立ち上げられるようにしていきたいと考えています。アドボートの募金活動については、一旦中止しますが、何らかの支援は継続したいと考えているので、支援先も含めて考えていきます。また、生命傷害保障制度への全員加入も目ざしたいと考えています。

総務委員会 委員長 須賀克敏
日青連HP、日青連BIZ、フェイスブックなどを使って、会員向けに情報発信をしていきたいと考えているので、各会、各地協から総務委員会に情報をいただきたい。また、版画コンクールのギネス申請についての勉強会も開催したいと考えています。

禱峰晴会長総括

今年の第一の目標は、第48回日専連全国青年会熊本会議の成功です。それを成功させるために執行部と熊本会で頑張ってやっていきますので、多数のご参加および、ご協力をお願いします。

熊本会議のほかに10個の目標をつくり、それを事業化するということで副会長はじめ役員にはお願いをしていますが、皆さんにもご協力をお願いすることもあると思うので、よろしくお願いします。

時間の関係で、青年会熊本会議アピールと旭川全国大会アピールは、この後の懇親会の場、および翌日の会長会議の場でということになったが、すべての案件が無事に終了し、青年会の皆さんはお待ちかねの懇親パーティーへと流れていきました。

女性の集い

埠頭にたたずむレストハウス 『MIKAYLA』でイタリアン堪能

日専連第69回全国大会「女性の集い」は、全国大会の会場に隣接する高松港の埠頭にたたずむ「レストハウス MIKAYLA」にて、6月17日午後6時より行なわれ、10組合34名のご参加をいただきました。

はじめに今年の全国大会の開催にご尽力を賜りました高松会の組合員であり、高松ライオン通り商店街理事長でもいらっしゃる松山千恵子さまより、歓迎のあいさつを兼ねた乾杯のご発声をいただき、宴がスタートしました。

料理は瀬戸内海の新鮮な魚介類を贅沢に使ったイタリアンで、キャナロブスターをメインに計7品を堪能しました。
 
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途中、山口日専連理事長と開催会の高松会細溪理事長がお見えになり、山口理事長からは「女性の力はとても重要なので、これからも力を貸してほしい」とのお話があり、高松会細溪理事長からも、参加のお礼を兼ねたごあいさつをいただきました。

また、参加会ごとに全員に一言ずつごあいさつをいただいたことで、交流を一層深めることができ、宴も盛り上がりました。

今回の女性の集いの会場は埠頭にあり、天候が良ければサンセットが眺められましたが、残念ながら雨が降り、見ることはできませんでした。でも、歓談されるころには皆さんの緊張もほぐれ、天候は回復し、参加者の皆さんはお店の外にあるベランダに出て、写真を撮ったり、埠頭からの景色を堪能されていました。

参加者からは、この「女性の集い」は七夕のようで、年に1回、皆さんにお会いできることを楽しみにしているとのお話が多数あり、来年の旭川大会で再会できることを念願して散会しました。


ミニ観光

香川の良さが凝縮されたそれぞれの観光コースを堪能

東山魁夷せとうち美術館と栗林公園コース

ミニ観光おもてなし係 日専連高松 佐藤静男

6月18日(水)に、全国大会のミニ観光「東山魁夷せとうち美術館と栗林公園コース」に18名が参加しました。

・東山魁夷せとうち美術館
昨日来の雨が少し残ってはいましたが、朝の開館と同時に参加者18名で美術館に入館しました。東山魁夷こと本名東山新吉は、坂出出身の祖父の名をもらったそうです。館内には、たくさんの魁夷の作品が展示されており、中でも瀬戸内海の櫃石島の朝を描写した「朝の内海」は、穏やかな瀬戸の海、漂う1隻の小舟を幻想的に描写しており、作品の前に来ると足が止まっていたかのように思われました。

また、木版画の傑作と言われる「山湖遠望」には、北海道・中山峠より支笏湖を望む風景が描かれており、大自然の中に吸い込まれていくような魅力を感じました。

・栗林公園
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紫雲山をバックに6つの池と13の築山を巧みに配し、400年近い歴史を誇る回遊式大名庭園こと、国の特別名勝『栗林公園』を、雨上りの澄んだ空気のもとで散策しました。

見事に手入れがされた一千本もの松とともに、「一歩一景」と言われる変化に富んだ美しさを醸し出しています。

大ベテランのボランティアガイドさんの丁寧かつユーモアたっぷりの案内により、北海道より来県の方は、ときに頷き、ときに笑いながら楽しく時間を過ごされていました。

また、数名の方は「南湖周遊和船」に乗り、お殿さま気分で舟遊びを楽しんでいました。船頭の解説を聞きながらの庭園散策は、また格別なものでした。

ガイドさんのここ一番のおすすめポイントの、飛来峰から偃月橋を望む情景は、圧巻の景色が広がり園内随一のビューポイントとなっています。

歩きながら口々に「絶景じゃ~、余は満足じゃ~」との小声が聞こえてきたような、聞こえなかったような...。

もちろん昼食は「讃岐うどん」を堪能したのは言うまでもありません。讃岐うどんののど越しの良さを楽しんだ後には、お土産へと財布のひもが緩んでいたようでした。
 
2コースで約5時間余りのミニ観光でしたが、名画、瀬戸内海、松、湖、山、うどんを満喫し、栗林公園を後にしました。


こんぴら参りと善通寺コース
ミニ観光おもてなし係 日専連高松 岩佐 裕次郎

6月18日の全国大会のイベント「こんぴら参りと善通寺コース」に添乗員として参加してきました。朝8時15分にJRホテルクレメントのホールに、ミニ観光の中で最多の37名が集合。昨夜遅くまで飲まれていたのか、少しお疲れ気味の方もいらっしゃいましが、バスは定刻に出発。善通寺に向かっているときに、お遍路がなぜ1200年も続いたのかとか、金刀比羅宮に上がるかどうかの相談など、社内はウキウキ気分でした。

・雨の善通寺
善通寺に到着したときの天気は、あいにくの雨。バスを降りるとき、皆さんに傘をお渡ししながら雨で石橋は滑りやすいと、注意を喚起。一行はガイドさんの丁寧な説明を受けながら奥にある御堂まで行き、その後は出発時間まで自由参拝としました。

五重塔の写真を撮る方や善通寺の貴重な品々が展示されている宝物館、そして約100メートルの暗闇が続く回廊を、手の感覚だけで進む戒壇巡りに行かれる方、納経帳を購入されお寺で墨書・ご朱印をいただく方、そして、四国八十八ケ所各霊場寺院のお砂を集めた霊場を巡拝される方などさまざま。集合時間に間に合うか心配しましたが、何とか無事に時間どおり出発することができました。

・こんぴら参り
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こんぴらさんに到着したときも、まだ雨は止みませんでした。初めに日本最古の芝居小屋である金丸座を訪れ、舞台裏なども見学いただき、ガイドさんから金丸座の歴史などについて説明を受けました。

金丸座の見学が終わると、1368段もの石段が続く金刀比羅宮にチャレンジする組と、情緒ある下町を見学する組とに分かれました。金刀比羅宮は、途中で断念される方もいらっしゃいましたが、石段を上っている途中で雨が止み、無事にお参りすることができました。

金刀比羅宮を下りきったところで下町組と合流し、お楽しみの昼食へ。昼食はもちろん「うどん」。「おいしい」という声が、あちらこちらから聞こえ、ご満足いただけたようでした。

ご飯を食べた後は、お土産コーナーに足が向き、思い思いにお買い物をされていました。また、「かまたまうどんソフトクリーム」に興味を示された方もいらっしゃいましたが、おすすめはしませんでした(笑)。

そして帰りのバスでは、皆さん「楽しかった!」という声が聞かれて、無事大役を務めることができ、ホッとした次第です。

直島コース
ミニ観光おもてなし係 日専連高松 松山哲也


平成26年6月18日(水)、日専連全国大会のイベントとして、「ミニ観光 直島コース」を催行いたしました。

早朝より参加者33名が直島行きフェリーに乗船。船内では瀬戸内の風景を観覧する人、屋上デッキに上がり雨の中、記念撮影をしたりと、それぞれが「雨景色の瀬戸内海」を満喫。直島(宮浦港)まで50分間のクルージングは、あっという間でした。

・ベネッセハウスミュージアム
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下船後、観光バスに乗り継いで、添乗員さんの観光ガイドを聞きながら15分ほどで現地に到着。バスを降りて坂道を数百メートル登ると、丘の上に城壁のような壁とコンクリート剥き出しの建物が現れました。

建築家・安藤忠雄が全体設計し、丘の上の本館・ミュージアム棟は1992年、宿泊専用棟「オーバル」は1995年、海辺の宿泊専用棟「ハウスパーク」と「ビーチ」は2006年に開館したそうです。

今回は、丘の上の本館・ミュージアム棟を訪れました。残念なことに館内撮影禁止でしたが、各国のアーティスト作品を堪能することができました。余談ですが、館内の土産売場が準備中だったのですが、無理を言って開けていただき、皆さん大変喜んでお土産を購入していただきました。

・家プロジェクト
降ったり止んだりの雨の中、バスで直島東部・本村地区に移動。民家が立ち並ぶ中にアートがありました。宮島達男による「角屋」(1998年)に始まったこのプロジェクトは、現在、「角屋」「南寺」「きんざ」「護王神社」「石橋」「碁会所」「はいしゃ」の7軒が公開されています。

現在も生活が営まれる地域で、点在していた空き家などを改修して人が住んでいたころの時間と記憶を織り込みながら、空間そのものが作品化されていました。地区内の狭い路地を移動中、乳母車を押して歩くご老人や煙草屋のベンチで小休止している農夫とあいさつを交わしました。「自然とアート」から「人」に焦点を当て、生活圏そのものがアートプロジェクトとして成立していました。

残念ながら滞在時間が1時間ほどのため、すべてを見ることはできませんでしたが、皆さん和気あいあいと楽しそうでした。

・李禹煥美術館
李禹煥(リ・ウーファン)は、1960年代後半から1970年代にかけて、日本で起きた「もの派」と呼ばれる現代美術の中心的作家で、日本、韓国のみならず世界的に評価を受けているようです。周囲の自然や建築と響き合う李さんの作品と対話する場として、安藤忠雄さんは谷間になった地形を活かし、作品に密着した空間が設計されました。李さんにとって、初となる個人美術館らしいです。

何の知識もなく行った美術館でしたが、入った瞬間から別世界にトリップしたような不思議な感覚で、心が洗われる場所だったように思います。館内スタッフも、うまく声のトーンを落としつつも質問に答えていただき、より作品を楽しむ手助けになりました。

最後は、宮浦港にて瀬戸内海に浮かぶ島々を眺めながらの昼食。その後、草間彌生の作品をバックに記念撮影など、個々に親睦を深めつつ高速艇に乗船し、直島を後にしました。

瀬戸内芸術祭をきっかけに、国内はもとより海外からも注目されている直島。タイトなスケジュールでの観光となりましたが、それぞれ楽しんでいただき香川の良さをわかっていただけたのではないかと思います。

丸亀町商店街視察ツアー

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壮大な計画の裏に地権者との合意形成の苦労を痛感

定刻の午前11時、大再開発事業が進む「丸亀町商店街」のA街区ドーム下に、予定人数を上回る20名以上が集まり、日専連高松の安藝常務理事の手際のよいガイドで商店街ツアーはスタートしました。

高松市の中心商店街は、丸亀町商店街を中心に8つの商店街が連なり、総延長は2.7キロあり、日本一の長さを誇ります。

その中心にある丸亀町商店街は南北に470メートルあり、平成2年に再開発プランが立ち上がり、A~G街区に区割りして壮大な商店街再開発事業が行われています。

初めに平成18年にA街区が竣工し、B街区、C街区と開発が続き、D、E、F街区の開発を残し、平成24年にG街区「グリーン」が完成しました。開発はまだ続いており、全国から注目されています。

また、A~C街区の再開発では、土地の所有と利用を分離して、60年の定期借地により、まちづくり会社が一括してマネージメントを行なって開発が進められています。さらに、A、C、G街区の上階にはマンションが建てられて、居住空間も含めたまちづくりが行われています。

街区ごとに特色を
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視察スタート地点のA街区は、巨大なドーム型広場になっており、さまざまなイベントが催されています。三越に隣接しており、高級ブランドショップも連なり、ファッションリーダーをコンセプトとした店舗構成になっています。

また、A街区は4階までが商業スペースで、アーケードはそれぞれの建物に架けられており、柱はありません。

続くB街区の開発は、全員が同意してからではなく、小規模連鎖型として、同意が得られた区域から順次開発が進められ、「食・生活空間」をコンセプトに進められていました。C街区はライフスタイル提案型の店舗と医療施設を導入し、診療所や血液センターなどがあり、安全と安心を提供しています。日専連高松も定期借地契約により開発に参加し、C街区6階に事務所を構えています。

D、E、F街区は未開発地域で、古いままの商店街として残っています。現在、ワークショップや勉強会、説明会が開催され、早期着工を目ざして地権者との合意形成が図られています。

20年を経てG街区完成

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そしてG街区の「丸亀町グリーン」は、商店街組合と森ビル都市企画㈱の共同企画・運営で、構想から20年を超える歳月をかけて、1000回以上に及ぶワークショップ・会議を経て、平成24年に完成しました。開発コンセプトは「家族のまち」。四国初出店の店や新業態のショップ、屋上テラスガーデン、マンションが配置された西館と、飲食店やスーパー、上階に駐車場やホテルを併設した東館があり、ペデストリアンデッキで結ばれています。また、広場には樹木が植えられガラス張りの天井からは、自然光がふんだんに注がれています。

今後の再開発プランとしては、「新鮮市場、温浴施設、保育園、高齢者福祉施設、高齢者向け賃貸住宅、まちなか防災拠点などの施設の導入を計画している」と安藝常務理事は言います。

視察を終えて

今回の視察ツアーでは、つい見過ごしてしまうような細かなところまで説明いただき、大変参考になりました。また、土地利用における地権者との合意形成を粘り強く進められている根気強さも実感しました。A街区は合意まで10年、B・C街区はさらにそこから5年がかかり、G街区に至っては20年以上を費やしています。

わが国最大規模の商店街再開発事業は、安全性と利便性、そして賑わいと娯楽を求めた居住空間、そして安らぎと憩いの場を演出・追求したまちづくり開発といえるのではないでしょうか。丸亀町商店街のさらなる開発で、全国のモデル商店街になることは確実だと確信した次第です。