機関誌『専門店』ハイライト
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2012年 新春特別対談
東北の復興、そして日専連の発展のために さらなる「絆」を!
岡本 明けましておめでとうございます。
昨年は、東日本大震災という大変悲しい出来事がありました。宮古のように復興が進んでいるところもありますが、まだまだ復興が遅れている地域もあります。
そして、福島の原発事故はまったく先が見えない状況です。それを考えますと、心から「おめでとう」という心境ではありません。
河野 そのとおりですね。私も日青連の会長という立場、そして一個人としても支援していきたいと思っています。
岡本 また、昨年は沼津で開催した全国青年会会議、ご苦労さまでした。
私も参加させていただきましたが、皆さんの思いが伝わるいい会議でした。
特に、前日に行われた正副会長会議は有意義なものでした。皆さんからたくさんの意見が聞けて、各会の状況が見えて大変良かったです。
各会の青年会は、少ない予算と少ない人数で、よくやってくれています。
会議の模様は、私から各会の理事長さん一人ひとりに文章で報告させていただき、青年会を理解し、応援いただくようにお願いさせていただきました。
河野 ありがとうございます。
岡本理事長の青年会に対する期待と東北復興支援についてのお話し、そして山口組織活性化委員長(日専連仙台理事長)からは、われわれ組合員の商材を広めていく「ショップ日専連」、そして日専連組織のない空白地帯を埋めていくお話も大変ためになりました。
親会の状況というのは、なかなか青年会員まで下りてこないことが多いので、メンバーにとっては良い情報を得ることができました。
各会では、青年会員と理事長さんとの距離があって、本音を言う機会が少ないところが多いのです。
岡本 うちでは(北九州)、親会の理事に青年会のメンバーも入っているので、言いたいことは兄弟のように言い合っています。
親会だ、青年会だと言っている時代ではないのです。各会の理事長さんには、青年会に対しての理解度を深めていただくように私からお話しさせていただきます。
河野 日青連では、日青連BIZで情報交換を行っていましたが、最近はフェイスブックを活用しています。
BIZと比較すると格段にネットワークの広がりが速いです。まだ始めて間もないですが、大変多くの方に参加いただき、組織づくりの強化に役立っています。すでに、会員の三分の一が加入しています。
また、富山や宇都宮は残念なことに退会されてしまいましたが、数名の方がフェイスブックに入っていただいています。また、OBの方にもお声がけをし、参加いただいています。
岡本 日専連組織は、全盛期のころに比べると大分縮小してしまいました。昔は情報などを各組合に流せば、すぐに組合員に伝わりましたが、今は事務局の人数も減ってきて、一般組合員まで情報が伝わりにくくなってきました。青年会からこのような新たなツールを使った情報交換・伝達をぜひ積極的に行っていただきたいですね。
河野 青年会では予算が厳しく、全国大会などに参加できないところもありますが、フェイスブックなどを使って交流を図っています。また、ツイッターとの違いは、実名制なので信頼性が高く、文字数も5万文字まで書き込めます。
岡本 日専連を退会した方を募ったOB会組織で、日専連倶楽部を推進していますが、なかなか人数が増えなくて苦慮しています。フェイスブックなら気軽に皆さんに参加いただけそうな気がします。また、コストもかからず、顔写真が入っているのもいいですね。
河野 先ほども申しましたが、実際に日専連を退会した地域の方にも参加をいただいています。これからの組織づくりには、フェイスブックは欠かせないツールです。
岡本 初対面だとなかなか話しづらいところがありますが、前もってフェイスブックなどで交流していれば、会ったときに親密度が高まりますね。
河野 そのとおりです。各会を訪問するときも「何しにきたの」と、構えられてしまいますが、事前にフェイスブックでつながっていれば行きやすくなります。また、一回行っておしまいではなく、継続できます。
岡本 組織強化というと固くなってしまいますが、交流という形で取り組んでいけばいいんですね。
河野 いくつもグループをつくれますので、日専連倶楽部のようなOB会も可能です。地域の情報を得るのにも役立ちます。
岡本 フェイスブックは、本当に素晴らしいツールですね。親会でもぜひ活用していきたいです。
さまざまな形で今年も東北を支援していく
岡本 この度の東日本を襲った大震災では、多くの日専連同志も被害に遭われてしまいました。
3月14日に連盟に災害対策本部を立ち上げて、各会の状況を把握するとともに、すぐに東北以外の各会に義捐金の呼びかけを行いました。
組織も縮小していますので、どれくらい集まるか不安でしたが、月末には私が思っていた2倍以上の義捐金が集まりました。
また、4月4日・5日に各被災地をお見舞いに行ったときに、宮古会の佐香副理事長から3カ月後に復興セールを行うと聞かされ、信じられないと言うか、大変驚きました。
まだ街なかには瓦礫がたくさん残っている状況ですからね。それを実際に6月11日・12日で復興市を開催されたのだからすごいものです。
支援の輪の一環として、私のところの商店街(京町銀天街)では、震災で亡くなった方々の追悼と復興に祈りを込め、1000本の竹灯籠を灯して募金を行い、宮古会の佐香副理事長の所属する商店街に復興セールの資金として全額寄付しました。
河野 沼津の青年会会議のチャリティー物産展では、仙台のメンバーから「復興支援米」というお米を出していただきました。
5キロ入りのお米を販売するごとに300グラムをストックして、貯まった時点で被災した方々に寄付するというもので、チャリティーには600グラム入りのお米を送っていただき販売しました。
私の所属する商店街(伊東)でも、年末の売出しの景品として、1キロ入りの復興支援米を600キロ購入して使わせていただきましたが、大変好評でした。
寄付する場合、どのように使われるかが分かりづらいのですが、このような寄付は目に見えますのでいいですね。
市の職員や商工会議所の方なども関心を示されました。
また郡山のメンバーは、お米やお酒などを車に積んで持ってきていただき、当日も率先して販売に協力いただき、本当にありがたかったです。
今、郡山は原発の風評被害で大変苦しんでいますので、何とかしてあげたいという気持ちで一杯です。
今年の郡山での全国大会にはメンバーに声を掛けて、大人数で参加したいと思っています。
版画コンクールの継続とさらなる有効活用
岡本 それと版画コンクールですが、昨年で20回・20年目を迎えました。
20年は人間が生まれて成人になるまでの長さです。第1回目に参加された児童は、結婚してお子さんがいて、そのお子さんが版画コンクールに参加しているかもしれません。
これまで本コンクールに携わった各学校の先生をはじめ、すべての皆さまに感謝いたします。
ただ残念なことに、さまざまな事情で版画コンクールをやめてしまう組合が増えているんです。
手間がかかり大変な作業だとは思いますが、ぜひ続けていただきたいですね。
河野 1つは、年間事業としてマンネリ化していることがあげられると思います。
また、親会事業といいながらも、青年会に丸投げして、理解が薄まってきたのではないでしょうか。
それと、地域に版画コンクールをもっとアピールするべきです。
伊東では、組合店賞というのを設けていまして、作品を各組合店の店頭で飾っていただいています。
事情があって今年はできませんでしたが、お店には額代として2000円負担いただきますが、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんにも見に来ていただき、ついでに買い物もしてくれる方も多いんです。
また、子どもにとっても、額に入った作品が戻ってくるので、お互いにとって良いことだと思います。
岡本 応募は多いときでは10万点ありましたが、少なくなったとはいえ、今でも6万点以上が集まり、文部科学省の後援もいただいている大きなコンクールですので、いろんな形で活用すべきですね。
各会も大変だと思いますが、ぜひ継続してもらいたいです。
また、日専連のHPでは版画コンクールのアクセスが一番多いそうですよ。
組織が縮小してもその分、絆は深まっている
岡本 日専連も多いときで200会・1万5000名以上の組織体でしたが、今はその5分の1にまで減少してしまいました。
これは、日専連だけではありません。中小小売商全体が縮小しています。
しかし私は「小さくなることを恐れるな」と、いつも言っています。
数ではなく、その中でいかに有意義な活動を行っているかだと思っています。
河野 組織の縮小は何年も前から言われていました。
青年会の立場で言わせていただくと、逆に小さくなった分、絆は強くなりました。
今のメンバーは、参加意識が強く、士気も高いんです。
現に、沼津の青年会会議の参加率を見ると、その比率は組織が大きかった時代と比べると格段に高いのです。
日青連の組織活動に対する思いの強いメンバーが多いのです。
みんなが日青連、そして日専連のことが好きなんだと思います。ですから、私はマイナス志向には考えてません。
岡本 その言葉はうれしいですね。「日専連愛」ですね。
河野 よく「メリットは?」と言う方もいますが、故ケネディーの言葉ではありませんが「何をしてくれるかではなく、何ができるか」なんですね。
その意味で、最大のメリットというのは、「素晴らしい人たちと出会えること」、そして「そのメンバーたちと、何か楽しいことができそうだ」ということだと思うんです。
組織に欠かせない"絆" リーダーには"ビジョン"を!
岡本 私は、日専連が会社と組合に分離した時期に理事長に就任し、大きな力ではありませんが、新しい日専連の組織体を軌道に乗せるべく、私なりに取り組んできました。東日本大震災という、今まで想像もできなかった災害も目のあたりにしました。しかし、私は乗り越えられると確信しています。その最大の力は「絆」だと思っています。ともに涙を流し、励ましたりすることで、人の心は癒され、強く前に進むことができるのだと思います。ただでは転びません。より強くなって起き上がれると確信しています。私は格好良くリーダシップをとるタイプではありません。皆さんの意見を聞きながら泥臭く行くタイプなんです(笑)。
河野 私も表に立って旗を振るのが苦手で、どちらかというと裏方が似合っているんです。
しかし、受けてしまった以上はやるしかありません。
私のやり方は、1人で仕切るのではなく、多くのメンバー、特に副会長や各委員長に仕事を分散させて、それぞれに権限を委譲して行っています。その理由は、会長職というものは2年の任期しかありません。いきなり会長になっても、2年の任期では大きな仕事はできません。
ですから、将来の会長を担う副会長や委員長に、ある程度の権限を与えて、自分なりの仕事を行って経験を積んでほしいのです。
そして何よりも、リーダーには明確なビジョンを持ってほしいと思っています。
逆を言えば、ビジョンのない人はリーダーになってはいけません。それは、組織にとって不幸なことです。
そのためには、ブレない信念も必要です。
岡本 そのとおりですね。河野会長の「ビジョン」と「信念」という言葉は、大変心強く思います。
今年一年は「真の絆」 そして「さらなる絆」で!
岡本 最後に、新年の抱負をお聞かせいただけますか。
河野 岡本理事長から言われると思いまして、ずっと考えていましたが、「絆」の一言ですね。東日本大震災からの復興が第一です。
そして商売繁盛です。そのためにも、この日専連の組織をもっと活用していろんなことを仕掛けていきたいですね。
そして各会に出向いて、膝を突き合わせて話をしていきたいです。日青連BIZやフェイスブックもいいんですが、最終的には直接会って相手の目を見て話をしたり、聞いたりすることで「真の絆」が深まるものだと思っています。そして、副会長や委員長にも外に出てもらいます。ソーシャルメディアや電話などでは、伝わりきれない部分もありますからね。私一人ですべてを行ってしまうと、次の会長はまた一からのスタートになりますので、副会長や委員長の時代から積極的に組織活動に参加いただきたいと思っています。
岡本 私も同じですが、ただの「絆」ではなく「さらなる絆」ですね。
特に今は東北を意識してさらなる絆を強めていきたいです。
まずは東北が元気になってもらわないと、日専連の発展はありません。
今日は新年そうそう、河野会長からパワーをいただいたような気がします。
先ほどのフェイスブックの活用は日専連の救世主になるかもしれません。また、河野会長には追い風が吹いていますね。
各会の理事長さんには青年会の活動がしやすいように、わたしから青年会を理解し、応援いただくようお願いしていきます。
これからは、親会と青年会が一体となって取り組んでいくべきです。
今年も一年間、さらなる絆を深め、切磋琢磨して協力し合っていきましょう。
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