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中国上海万博・義烏流通視察セミナー《驚きと感動の体験記》

7月5日~9日の4泊5日で、本誌「専門店に役立つ中国事情」の連載でおなじみの生井勲男先生が企画し、自ら添乗された「中国上海万博・義烏流通視察セミナー」に参加した。
生井先生は6月21日~25日、6月28日~7月2日にもそれぞれ20名ほどを連れて義烏流通視察セミナーを実施しており、今回を含めてこの猛暑の中、短期間で3回も義烏セミナーを実施されている。
生井先生は、まさにスーパーマンである。 
本セミナーは、日専連の組合店を対象として、私を含めて6名が参加(日専連旭川古尾谷理事長ご夫妻、日専連宮古佐香副理事長、日専連宮古菅野常務理事、日専連静岡遠藤様、連盟宇田)。


義烏のおさらい

生井先生の連載で、義烏についてご存じの方も多いと思うが、ここでおさらいをしたい。

義烏は、上海の西南にある浙江省中部に位置しており、上海から新幹線で2時間半の距離にある。
昔は貧困な農村地帯であったが、1982年に義烏県政府が商業活動を重視し、「商業振興による都市建設」をスローガンに掲げ、日用雑貨の専門卸市場を創設した。 
以来発展をつづけ、GDPは82年と比較すると、昨年までで2900倍という驚きの成長を見せている。
義烏市内にはいくつもの市場がつくられたが、現在は2002年につくられた一期ビル群をはじめ、二期、三期で、さらに巨大なビルが連なった福田市場に集約されつつある。
また、現在は四期・五棟目を建設中で、今年の11月完成予定。
福田市場の広さは、310万平方メートルもあり、東京ドーム67個分の広さ。端から端まで歩くこともままならない。真剣に見るとしたら数十日は必要であろう。世界一安く巨大な市場には、メーカーや問屋のブースが6万5000社が入り、50万点の品揃え。全世界から毎日20万人ものバイヤーが買い付けに来る。

いよいよ出国だが・・・

7月5日、成田国際空港第2ターミナルのランデブーコーナーに午後3時に全員が集合。
出国の準備をしようと思いきや、上海から来るわれわれの乗る飛行機が、雷雨で飛び立てないとのこと。何とか欠航だけは避けてほしいと願い、ただひたすら待った。
やっと連絡が入り、3時間半遅れの20時半に飛び立つことができた。上海空港に23時に到着。
そこで驚いたのは、外国人の入国審査は、ほんの少ししかいないのに、日本から帰国する中国人の入国審査の列は長蛇。ここでも、中国経済の躍進が伺えた。
上海は日本より少し暑いくらいだったが、話しを聞くと昨日は40度もあったと言う。想像がつかない。
バスで上海市内のホテルに向かう。高速道路がしっかりと整備されている。
途中、高速道路から万博会場を見ることができた。ライトアップされていてキレイだ、そして広い。
車で走っても結構あるので、歩いて見ることは不可能である。
何とかホテルに到着。時刻は0時30分。ホテルは大きく、立派で驚いた。翌日は5時半起床で、いよいよ義烏へ向かう。

義烏へ

 

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09seminor-03.JPGホテルのバスで新幹線の駅に向かうが、早朝で朝食を取っていなかったため、途中にあるパン屋に寄って各自パンを買い求めた。味は、人によって違うと思うが、まあまあである。
新幹線の駅に到着。待合室は、人人人...。中国は一人っ子政策を取っているので子どもがすごく大事にされているようだ。子どもを大事にしない親はいないが、一人っ子で甘やかされて育った子どもが、将来の中国を支えていくのだと思うと、「大丈夫かな?」と懸念するのは、私だけだろうか。
人の多い待合室から新幹線の駅に入ると、そこは東京ドームのような建物で、広くて近代的である。
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上海から義烏まで約2時間半。社内は満席で、立っている人もいる。新幹線の費用は日本円にして1600円で、けっこう安い。
ちなみに、高速道路はすべて無料。聞くところによると、アメリカも無料のところが多く、日本は世界の中でも高速道路の料金が突出して高いとのこと。
新幹線は出発、「外の景色を眺めながらのんびりと行こう」と思いきや、あちこちで携帯電話の大声と、子どものはしゃぎ声で眠ることもできない。

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09seminor-10.JPGやっとのことで義烏に到着。今度は狭い改札口をわれ先に出ようと、人が殺到。大勢の人が義烏で下車した。みんな買い付けに行くのだろうか。とにかく、バスに乗り込んでホテルへと向かう。
義烏も車は多いが、上海とは違い荷物をめいっぱい積み込んだトラックが目につく。
10時過ぎにホテルに到着。このホテルも大きく立派で驚いた。義烏は市場以外に何にもない田舎町と思いきや、人も車も多く、街も栄えて活気に満ちている。

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さていよいよ、義烏で一番大きい福田市場を視察。お店は、だいたい2坪程度でこぢんまりしている。店の奧にテーブルがあり、全店がパソコンを置いている。ネットで注文を取っているようで、真剣に商売をしていると思いきや、よく見るとほとんどがパソコンでテレビを見ていたりする。
福田市場はとにかく大きい。一期・二期のビルは4階建てで、三期の真新しいビルは5階建て。各階には何本もの通路があり、長すぎて先などは見えない。店を見ないで、ただ市場の端から端まで歩いていこうとしても広すぎて無理。
通路を歩いて水や果物を売る人もいる。また、物乞いする人もいて、貧富の差を感じた。
各お店は、まれにサンプルとしてバラ売りししてくれるが、ほとんどのお店はロット売りである。ロット数は、その品物の単品の金額によって異なり、安いソックスなどは最低2000ロットでないと購入できない。ロットのおおよその目安は5~6万円のようだ。
不思議なことに、生井先生は「この店は一品から買えるよ!」というが、われわれには違いが分からない。あるロット売りのお店でいくつ欲しいか聞かれて「2~3個でいいんだけど」と言ったら、思いっきりあきれた顔をされた。
今回は皆さん下見と言うことで、大量に買い付ける方は少なかった。別行動で買い付けを行った人が1名いたが、10万円を使うのが精一杯のようであった。それだけ安いのだ。

昼食は福田市場の近くのレストランでの中華料理。高級店だが、席はほぼ満席。入り口に生けすがあり、好きなモノを注文できる。カニ、エビ、魚などがあり、網に入ったヘビまである。さすがに、ヘビは遠慮させていただいたが、カエルの炒め物を食べた。日本にもあり、味は鶏肉のようで美味しかった。

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09seminor-29.JPGそのほかの料理も、日本人の口に合っていて美味しくいただいた。暑いのでビールを何本か注文したが、中国のビールはアルコール度数が低く飲みやすい。
福田市場の周辺は建設ラッシュで、あちらこちらで工事が行われていた。車が多く、それも新車がバンバン走っている。また、タクシーもたくさん走っている。福田市場が終了する5時ごろは、タクシーがなかなかつかまらない。また、古いオートバイや自転車を改造した乗り合いタクシーも走っていた。
義烏は、市場のほかには何もないと思っていたが、キレイで立派なホテルもたくさんあり、洒落たブティックも街なかにあった。夜は、屋台の食べ物屋さんが出ていたが、暑くて食べる気はしない。夕食は街なかのレストランでいただいた。
この日は、市場の中をたくさん歩き回り、全員が少々お疲れ気味。そこで、生井先生行きつけのマッサージやさんに全員で行くことになった。たっぷり2時間、全身をもみほぐしてくれた。が...実は私は痛くてたまらなかった。痛いとジェスチャーしても、また力一杯もまれる。隣では、生井さんがいびきをかいて寝ている。4~5日、その痛みはとれなかった。生井さんは「気持ち良かったでしょ~」というが、「痛かった」とは言えなかった。
次号では、上海万博、上海の街の模様をお伝えしたい。